紙加工・製本・印刷・DTPデザイン/編集・オンデマンド印刷@浅草永住町

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へいこうおり (平行折り)

直角折りではなく、一折りの折り目に平行に巻き折りすること。

へいはん (平版) lithography

「ナイフ折り」のこと。

ページおり (ページ折り)

オフセット印刷が代表的な印刷版式。版面に明確な高低差がなく、画線部は親油性・非画線部は親水性で、版面と水とインキを交互に与えて、脂肪と水とは反発するという性質を利用して印刷する方法。版材は、石版石・ジンク版・アルミニウム版・多層版等。版の表面状態は平版・平凹版・平凸版などがある。製版方法は手工的製版法・写真応用製版法・電子写真製版法・レーザー製版法などがある。

ページけんとうおり (ページ見当折り)

刷本を折ってみて、向かい合うページ同志がずれないか、見当を確かめる折り方。

ページつけ (ページ付け)

「丁付け」と同じ。→丁付け

(1)書物の構成順序。国によって多少の相違がある。日本の書物は、前扉を入れない場合がある。また正誤表を投げ込みにすることが多い。日本の書物の構成順序は一般に表のとおり。(2)書籍などにページを入れること。ノンブル付けともいう。縦組の本は左ページが奇数番号・右ページが偶数番号になる。横組では左ページが偶数・右奇数番号。(3)本文・線画・ハーフトーンをスクリーン上で集合させ、まとめて感材に露光すること。(4)新聞の大組みをコンピューター処理するときに1ページに組上がった形で出力する方法。フルページネーションという言葉もある。

ページはしら (ページ柱)

書籍の柱にページによって内容の違った柱を入れる方式のものをいう。

ページプルテスター、ページひっぱりしけん (ページ引っ張り試験)

製本強度試験のひとつ。所定の温度で1枚の紙葉を接着面と垂直の方向に引っ張り、紙が破れるか・抜けるときの強度を測定する。一定の圧力をかけておいて左右に振るテスト方法。

ページメークアップシステム page make-up system

コンピューター制御のもとにレイアウト指定にしたがって文字原稿や複数のカラー原稿から一挙に集版済みの最終4版のポジまたはネガフィルムを作成するシステム。レタッチ・貼り込み・切り抜き・ぼかし・合成等の製版作業をするコンピューター制御の全自動製版システム。

ページもの (ページ物)

一枚刷りのペラ印刷物に対して、ページ数の多い・形式の一定した印刷物。製本して仕上げる印刷物のこと。

ペーパーナイフ paper knife

アンカット本の未開小口を切り開くときに用いるナイフ。

かわ(皮・革)

ペケ

損紙、または仕事をやりそこなったときに使用する俗語。

ベタ

一定の部分に濃淡や線・網が入らずに印刷されること。つぶし。

ベタあいし (ベタ間紙)

前後のページと同じ大きさの紙で間紙すること。

ベタつぶし (ベタ潰し)

全面を貼りつぶすこと。

betanori.jpg全面に糊を引いて接着させること。一部分を接着させる糊差しや口糊などに対していう。見返しの糊入れ、表紙貼り、貼り合わせ絵本等、ベタ糊してベタ貼りする。→口ノリ


べっちょうなかばり (別丁中貼り)

別丁を折丁の中に貼り込む場合、折丁の最終折りを開くだけ(1回開く)で貼り込みする「中貼り」、最終の折からさかのぼって2回、3回と折丁を開いていって貼り込む「広げ貼り」、折丁の袋を切り裂いて貼り込む「切り裂き広げ貼り」がある。貼り込み箇所が折丁の中にきてしまったときに行う。貼り方はいずれも貼り位置の折り線に沿って1枚貼りし、糊の乾燥を待って元通りに折り畳んでしあげる。

ヘッドキャップ head cap

headcap.jpg古典的な革装本で、背表紙の天地の両端がヘッドバンドの上にかぶさっている部分をいう。


ヘッドバンド head band

花布のこと。

ヘドバン、ヘッドバンド headband

「花ぎれ」のこと。 メーカー 滝野ヘドバン、八光装幀社

べっちょう (別丁) inset/supplement

本文(8ページ以上の折り)とは別に印刷された付属印刷物。口絵・扉・中扉・図版・折り込みなど。紙質・印刷方式が本文とは異なるものが多い。別丁はあらかじめ断裁しておき、巻頭部分の貼り込み以外は本文の裏側に貼り込む。→付き物

べっちょうあしつぎ (別丁足継ぎ)

二つ折りなどの別丁 見開きになる絵画・写真・地図などは10mmほど綴じ代を継ぎたしする。綴じられた見開きページにくらべ格段にみやすい。

べにすりえ、べにえ(紅刷り絵、紅絵)

江戸時代に行われた多色刷り版画。

へら (箆) spatula

裂きベラ・折りベラ・こきベラ・つやベラがある。裂きベラは紙を切り裂くため(竹製)、折りベラは紙折りするため(木製)、こきベラはペラ物の糊付けするときに紙を繰り出すために使う。つやベラは艶出しに使う。

ペラ、ペラちょう (ペラ丁) two-page/(中とじ)four-page

折っていない枚葉のままの刷紙。表裏2ページである。

ペラちょうあい (ペラ丁合い) leaf gathering

ペラ丁を丁合いあすること。事務用製本やカレンダーなどの丁合いはペラ丁合いである。書籍・雑誌は折丁に貼り込みしていたが、丁合機の制度が向上しペラでも丁合1台で行う製本所が多くなっている。軽印刷製本ではペラ丁を丁合するのが普通。折りかけるよりも断ち刷りしてペラにし、作業を進めるところもある。

事務用製本・カレンダー製本で使用されることが多い。立型が多くのメーカーによりつくられている。横型、水車のような形などもある。立型は棚が何段にも積んだ形、横型は何段もの棚を横1列に展開した形である。給紙はゴムローラ方式とエアサクション方式がある。1基、8段~15段の棚があり、各段に台ごとの刷本を入れて丁合される。載せられるペラ丁はA3判~A5判。最近はペラ丁ばかりでなく、1・2折りの折り数の少ないものも丁合でき、軽印刷のページ物製本に対応できるようになっている。 メーカー 内田洋行(株)、(株)比花、デュプロ(株)、ドットウェル、ホリゾン(株)、リョービ(株)、渡辺通商(株)、ネッカー、CPボーグ

へらはがし (箆剥がし)

はがし

ベラム vellum

元来の意味は犢皮紙(とくひし)ということで犢(こうし)の皮の装丁材料の一種である。しかし現在のベラム・ペーパーと呼ばれているものは、欧米でジャパニーズ・ベラムと称するもので「局紙(きょくし)」の異名。なお、局紙とは、鳥子(とりのこ)厚紙の上等なものである。質は堅牢(けんろう)で紙面につやがあり、淡黄褐色(たんおうかっしょく)。紙幣(しへい)や免許状など、保存の必要があるものに使用する。

ベラムちょう (ベラム調)

生地目を強調せずに平滑に艶をつけた布クロス。プレン調のクロスと同様、水分に微妙に反応し、伸び縮みの激しい性質を持っている。

ペン pen

手帳の鉛筆さしのことを手帳製本では「ペン」と言い習わしている。背ペンと前ペンの2種がある。前ペンは製本の終わった手帳にこの「ペン」を貼り付ける。背ペンは、背ペンの紙管を表紙くるみの際に中本と一緒にくるむ。さらに小さな専用鉛筆を紙管にさすのはすべて手作業になる。

へんけいもじ(変形文字)

写植機で変形レンズを使い、文字や記号を変形させたもの。平たいものは「平体」、縦長のものは「長体」、斜めにしたものは「斜体」という。

四六判・菊判、ワイド版等が変形判。日本工業規格(JISP 0138)の原紙寸法で四六判・菊判の規格は定められているが、紙加工仕上寸法の規格としてはないので、規格外寸法として扱われる。変形判の仕上がり寸法は出版社によりまちまちだが、大要示すと次の通りになる。

ペンチぬき (ペンチ抜き)

「見出し抜き」のこと。