紙加工・製本・印刷・DTPデザイン/編集・オンデマンド印刷@浅草永住町

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ウィジウィグ(WYSIWYG)What You See Is What You Get)

コンピューターのモニター上にレイアウトした文字や画像が、そのままの状態で出力されること。原寸大の表示が基本となるので、大きなモニターを使えばそれだけ広い面積の表示が可能になる。

ウィンドウズ Windows

マイクロソフト社が開発したパソコン用のOSで、GUIによる簡単なパソコン作業操作ができる。16ビット、32ビットがある。

ウェイト

書体の強さ、太さ。同じ系統の書体で、細目のものに対して太めのものをウェイトが大きいという。細いほうからライト(L)、レギュラー(R)、メジウム(M)、ボールド(B)、ヘビー(H)、ウルトラボールド(U)などの呼び名がある。

ウエルダー welder

ビニール類を溶断、溶着するための装置で、高周波電波を用いて、ビニール表紙や手帳の袋物の製作および箔押しに利用される。

ウエルダーかこう (ウエルダー加工) Welding

熱可塑性樹脂を溶断・溶着する技術の総称。2本の鉄棒または金属板の間に、プラスチックフィルムを圧着し、鉄棒または金属板を高周波の発振器と結び、高周波を発振させてプラスチックの内部に分子振動を起こさせることによって樹脂を溶着させる主に塩化ビニール・塩化ビニルデンなどのフィルムをシールする際に用いられる。塩ビシートを用いた表紙(辞典・手帳類)などの箔押し・空押し等に利用される。

うきだしからおし、うきだしはくおし (浮き出し空押し、浮き出し箔押し) blind blocking / blind tooling / blind embossing

雄型と雌型の金版を用いる。箔類は使わないで、金版を熱して押圧し、文字または模様を浮き出させる方法。

うきよえ (浮世絵) ukiyoe

菱川師直(ひしかわもろのぶ、1638~1714)が黒刷りで発表した版画がはじまり。後には多色の錦絵になった。風景画、美人画、ポルノ等の肉筆と版画があり、版画が今日の印刷ポスターに相当する。

うしろはり(後ろ貼り) back pasting

折丁と折丁の間に別丁が入る場合、折丁の後ろ側(偶数頁)に貼ることをいう。「前貼り」もある。→前貼り

うずくり

uzukuri.jpg小口の色みがきに用いる小道具。カルカヤの根を麻紐で堅く巻き束ねた。「棒たわし」ともいう。

枚数の少ないパンフレットやノートなどの本をいう。→厚物

usubyoshi.jpg「厚表紙」に対する言葉。上製本の表紙の一種。芯紙に薄い地券紙を貼ったものが薄表紙である。芯紙の外側からクロス・布などの表装材料を貼り、表紙を柔軟にしている。辞書などに多い。総革の聖書などもこばおれ(たれ革)仕立てにした製本になっている。薄表紙はその仕立て方によって、無双(むそう)表紙・薄切り表紙・たれ革表紙の3種がある。無双表紙は辞書に多い様式で、1枚の芯に1枚のクロスを貼ったもの。表紙は柔軟である。溝切り表紙は芯紙に薄い板紙を用い、表紙の背とひらの芯紙の間を切り離して溝を付けて貼る。たれ革表紙は本の表紙を中身よりはみ出した形にしたもので、中身は丸仕立てにして三方を保護する形にしてある。そのため一枚革(まる革)の表紙に仕立てる。見返しは厚めの紙を用いる。

うすびょうしそうてい (薄表紙装丁) flexible cover book binding

薄表紙装丁で仕上げた本。→薄表紙

うすよう (薄葉) tissue paper

きわめて薄い紙の総称。アメリカではメートル坪量20g以下、ドイツでは30g以下のものをいう。わが国では、和紙はメートル坪量24g(尺坪6分)以下のもの、洋紙はこれに似たものをいう。口絵などの上覆紙(うわおうがみ)に用いられる。うす紙

うすようわし (薄葉和紙) Japanese tissue paper

わが国特有の薄葉紙。繊維が長く強靱で吸水性が強い。写真機のレンズ磨き、貴金属包装、複写用紙などに愛用される。最上紙は、ガンピ(雁皮)、コウゾ(楮)、ミツマタ(三椏)を原料としての手漉紙であるが、多くはツノマタ(角又)およびマニラ麻にSPを混入した機械抄き紙である。典具帳、コピー紙はこれに属している。

うちあわせ (打ち合わせ)

束の厚い時、表裏の両面から目打ち(千枚通し)で穴をあけてとじ合わせること。

ページ物を印刷する版を組みつけるさい、表裏にあたる版を同時に組みつけて用紙の片面に印刷、それを左右逆に裏返し、もう片面にも印刷する方法。用紙1枚で2部分が印刷される。→どんてん掛け

紙器加工において、印刷終了した板紙を所要のカートンブランク形状に打ち抜き、筋つけ(罫入れ)をおこなう工程。この工程は切れ刃と押し罫をベニヤ板に埋め込んだ抜き型と、それに対応して面板上の厚紙を掘って形成された雄型を打ち抜き機に装着することによって行われる。製函(箱)の型抜き、フランス表紙の筋つけ等で行われる。→見出し抜き

うちぬきとじ (打ち抜き綴じ)

「ぶっこぬき」ともいう。雑誌やパンフレットなどの保存本の合冊の平とじ(糸とじ)するときの用語。→ぶっこぬき

うちぬきせいほん (打ち抜き製本) stabbed binding

背寄りのノドぎわに穴をあけ、糸や針金でとじる方法。巻き物式から冊子式に移る過渡期のもので、現在では、雑誌・小冊子などの合冊を平綴じする形で行われている。

うち8ページ (内8ページ)

8つ折りは、大折り、中折り、小折りの3度に折るのであるが、小折りをすますと、刷り本は内側の8ページと外側の8ページと合せて16ページとなる。この内側の部分を「内8ページ」といい、外側の部分を「外8ページ」という。

うら (裏) reverse, side, back

紙の粗い面。抄紙時にワイヤに接する面で、紙の平滑性の低い面である。板紙は良質面が「表」、他の面を「裏」という。手漉き和紙の場合は漉き簀に接した平滑の面を「表」、粗い面が「裏」。

紙や布地類の裏に、補強や製品の仕上げを良くするために、薄い紙や布を貼ることをいう。「裏貼り(うらはり)」ともいう。

うらうつり (裏移り) set off, offset

印刷物が積み重ねられた状態で生じるトラブルで、用紙表面または裏面のインキがその反対面に転移する現象。紙むけを伴う場合はブロッキングと呼ばれる。顔料が昇華性をもつ場合に生ずる現象は「ブリード」。ワックス系インキの裏移りでは光沢面が白濁する。またローラー・圧胴に先刷面が転移して、後刷面(上がり面)に転移する場合も一種の裏うつりである。

うらおり (裏折り)

刷り本を折る時、表裏を間違えて折ること。乱丁の原因になる。

うらカーボン (裏カーボン) back carbon

複写伝票用として、用紙の間にカーボン紙をはさむ手間を省くため、あらかじめ用紙の裏面に、カーボン印刷を施したもの。全面カーボンと部分カーボンとがある。

紙の片面だけ印刷してその裏は意図して白いままにしたページを指す場合と、印刷ミスで紙の片面が印刷されずに出てくるものを意味する場合がある。印刷ミスでも、紙折りで袋に裏白がきてしまうと、製本所では発見がむずかしい。最近の折り機には、裏白検知装置が付設されている。

表側だけ印刷して裏白にする版の掛け方。「千鳥掛け」ともいう。→千鳥掛

うらずり (裏刷り) back printing

透明なフィルム素材への印刷。印刷絵柄の向きや、色の刷り順を逆にする。印刷されていない側からフィルム越しに、逆に印刷された絵柄をみることになる。印刷面の摩耗・汚れ等が防止できるため、耐久性の必要な印刷物に適する。グラビア印刷によるパッケージ等に行われる。

うらぬけ (裏抜け) show through

印刷物の表に印刷された文字や絵などが裏から透けて見える現象である。

うらばり (裏貼り)

「裏打ち」のこと。→裏打ち

うらはん (裏版) inner form

「用紙の裏面に印刷する版。1~16ページのものでの裏版は、2・3・6・7・10・11・14・15ページ。

本の表裏画面の表紙のうち、裏の部分の表紙である。「表表紙」「上表紙」の反対側の表紙。→表表紙

うらびょうしのヘソ (裏表紙の臍)

裏表紙の中央部に空押されるマーク等のこと。

書物の巻末の「見返し」。表見返しに対していう。→表見返しみかえし

うらやき(裏焼き)、ぎゃくやき(逆焼き) back exposure

製版のミス。原稿の表裏を逆に焼きつけてしまう。製本の段階では修正はきかないので、裏焼きの入った台はそっくり製版しなおし・刷りなおしになる。

うりあげカード (売上げカード) order slip

短冊状の紙片の中央部分を半円に打ち抜き二つに折って書物の上部に挿入する「スリップ」。書店が売り上げ計算や発注書として使う。花札の坊主の絵柄に似たところがあり「坊主」ともいう。→スリップ

うるしおし (漆押し)

漆を用いてインキ押しと同じ効果をあらわす。漆に色素・顔料を加え、色止めに硫黄剤を入れて混合し、軽く押圧して印刷する。

うわおおいがみ (上覆紙)  jacket / dust cover / wrapper

書籍の外側に掛ける多色刷りの印刷物。書名・著者名・出版社名などを印刷したカバー。他にビニールカバーなどがある。

うわせばり (上背貼り) backlinig strip

背の本固めに使う短冊状の紙。→背貼り

「表表紙」のこと。

うわまき (上巻き)

差し込み式手帳の中身に帳簿紙・ファイバーなどの強い紙を巻いて貼りつけたもの。芯貼りをした上に巻くときもある。

本製簿表紙の場合に、中身をくるみ、表紙の上からパッキングをかけること。中身の背と表紙の背を圧着しなじみを良くするために行なう。この作業を「上山たたき」。

うわやまたたき (上山叩き)

上山