紙加工・製本・印刷・DTPデザイン/編集・オンデマンド印刷@浅草永住町

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ラーメン

無線とじでは、バインダーのクランプに丁合本がしっかり保持されたまま順次、背加工されていく。このときのミーリング(背を数ミリ、カットする)によりできる断ち落としがラーメンの麺に似ているところから、こう言われるようになった。

口絵や写真版などの汚れを防ぐとともに、口絵などについて説明文等を印刷したライスペーパー(グラシン紙・インディアン紙・極薄葉紙などの半透明な紙)を絵柄の上に合わせて貼ることがある。ライス貼りという。

ライス・ペーパー rice paper

口絵や写真版の前にライス・ペーパーをつけて、汚れを防ぐとともに、説明文を印刷することがある。製本所ではこのようなものを「ライス」といっているが、必ずしもライス・ペーパーを用いるとはかぎらず、薄葉紙やインディア紙その他を用いた時にもいう。薄い半透明紙ともいう。

ラインミシン perforation

切り取りミシンの一つ。ラインミシン機により破線状の切り込みをあける。伝票・帳票類や手帳の所定の箇所に連続したミシン目を入れ、ユーザーが切り取りできるようにしたもの。→切り取りミシン

ラインミシンき (ラインミシン機) line machine

切り取りミシン機の一種。細長い線状の切り目を入れる機械である。

ラインかきかい (ライン化機械) in-line production machine

複数の工程を1台の機械の中で、あるいは単体の機械をコンベアや受け渡し装置等の搬送システムにより連結していっぺんに処理してしまう機械・システムを言う。「ライン化機械」という名前の特定の機械があるわけではない。第3次構造改善計画を立案する昭和62年の設備調査から「ライン化機械」という設備名(分類)が1項目設けられている。
現在までに実用化されている製本ラインとしては、断裁システム、DM製造システム、中とじライン、無線とじライン、上製本ライン、伝票製本ライン、絵本製本ライン、カバー掛け・包装ラインがある。印刷製本一貫ラインは印刷工程と製本工程を一貫化した究極のライン化機械である。

丁合いの際に一部の折丁を「取り落ち」したために、一部欠落したまま製本された状態をいう。また、刷り本が不足して注文部数どおり製本できないことも「落丁」という。不足した落丁分の追加刷りは「落丁刷り」である。

丁合機が給紙の際に取り落ち(折丁が給紙されないミスフィード)を発見する装置。丁合機の回転ドラムのガイドローラー、または折丁をつかむグリッパーに組み込まれていて、折丁の厚みを測定し、入力されているデータに一致するか、監視する。取り落ちを発見すると、警告灯をつけ警報を鳴らして機械作動を停めたり、その信号を順次先送りして、その丁合台以降の台からは給紙しないようにする。さらに綴じる前にラインから排出してしまうタイプのシステムもある。

らくちょうずり (落丁刷り)

製本のとき、注文部数だけまとまらなかった場合、折り丁、別丁などの不足分を追加刷りして、不足部数の製本を行なうこと。

rasentozi.jpgスパイラル製本




ラップ lap

中とじ入紙掛け機械が鞍掛けするときには、折丁の紙端を咬えて、開いて入紙掛けする。この「咬えしろ」にあたる折丁の紙端を「ラップ」という。ラップ付きの折丁は、一方が他方より8~10mm大きく、この大きな部分がラップである。ラップが折丁のどちら側についているかにより、正ラップhigh-lapと逆ラップlow-lapの別がある。折丁ができて結束する際には、ラップの部分が結束シワになるので、縦揃え自動結束はしない方がよい。ラップのない折丁でも、最近の入紙掛け機械は咬えて鞍掛けできるようになっている。

ラフ rough

紙の表面がザラザラして紙質が荒く、漉目(すきめ)が見える、粗面紙のこと。「コットン・ペーパー」はラフの代表である。この飾り気のないところに趣向があるので、文芸書などに用いられる。

ラベル label

レッテル、レーベルのこと。商標・銘柄などのマークや内容物を表示した小さな印刷物。品物に直貼りしたり、包装の上から内容を表示して貼る。あらかじめ印刷時に糊が付けられているものが多い。製本所では、製品を包装してから得意先名・品名数量・寸法・製造番号・製本所名等を記入したラベルを貼って納品する。シールは、商品、封筒等の封緘・装飾等のために貼るものでラベルと区別している。

ラミー ramie

麻類の一種。繊維は細長く、強靱で良質である。もっぱら織布に供され、紙幣用紙の材料ともなっている。

フィルム・紙・箔などを接着剤で貼り合わせる表面加工。ラミネーター(ビニール貼り機)で、無色透明のビニールフィルムと接着剤をコーティングした印刷紙とを加熱加圧して貼り合わせる。つや出し・表面保護(耐摩擦性)・防水・防汚れなどが目的。パッケージや包装紙、本の表紙などに多用される。→PP貼りビニール貼り

書籍の紙面の上部または横の欄外に印刷された柱。

らんちょう (乱丁) improper loading

本のページの順序が綴じ間違っていること。丁合ミスである。台違い、グル等ののせ違い、増落丁(取り増し・取り落ち)等により乱丁は発生する。乱丁防止のためには、折丁に台の区別を明示する、台分けに工夫をこらす、目通し等の注意深い作業、機器の監視などさまざまの方策が製本所では行われている。→落丁取り込み

給紙作業工程において発生する各種の乱丁・グルを機械的に監視・発見する装置。丁合機・中とじ入紙掛け機械の各駒・鞍に設置される。光センサー判別方式の機器が主流。印刷の濃淡、絵柄、文字等のズレ、紙じわ、裏白等が検知できる。自動方式設定による操作を行えば乱丁ではにものの誤認も、センサーが誤認であることを判別してフィードバックする。使用者が判断する設定モードの変更は可能であるが、許容値との関連をつねに気をつけなければ、逆に事故に繋がる危険もある。最近はCCDカメラ方式も採用され、製本所の「信頼」基盤を守っている。乱丁防止装置の基本的な構造は、折丁の印刷面を静止状態の瞬時に光学的に1枚1枚の絵柄・文字等を光の発光装置と受光センサーにて、同一か、異種かを、半導体を使用しデーター的に識別する(測定基準値と非検査値との比較により)。判別結果を信号方式にて機械本体に伝達して、異種を検出した場合に警報・機械停止・排出信号等により、丁合ミスを未然に防止する。→フィードバック
メーカー・商社 (株)エクセル・アイエヌ、(株)北電子、(株)千代田マシナリー、東京出版機械(株)

らんぱくえき (卵白液)

「玉(ぎょく)」という。布地や革表紙などに本金箔の箔押し、小口金付けなどの箔付けに用いる下引き剤のこと。→金付け